ボランティア調査報告

東京2020オリンピック・パラリンピック大会のボランティアレガシー ー大会1年後アンケート調査からー

調査サマリー

東京2020オリンピック・パラリンピック開催から1年に合わせて、東京2020大会でのボランティア経験者などを対象としたアンケート調査を実施。その結果、大会が多くのボランティア経験者に意識や行動を変化させるきっかけとなり、半数以上が現在も継続的にボランティア活動に参加していることが明らかになった。

東京2020大会のボランティア参加への満足度

大会ボランティアの満足度が高い傾向に

東京2020大会にボランティアとして活動したことへの満足度について、競技会場で活動した大会ボランティアと、空港、駅、街中などでの道案内や観光案内を行った都市ボランティアを比較すると、大会ボランティアの方が都市ボランティアよりも高い傾向にあった。新型コロナウイルスの感染拡大によって、無観客での開催になったことにより、観戦客との交流を期待していた都市ボランティアの多くが、想定していた活動ができなかったことが影響していると思われる。

東京2020大会のボランティア参加をきっかけに、自身の考え方や行動で変化したこと

「多様性について意識するようになった」が最多

大会後の自身の考え方や行動の変化については、「多様性について意識するようになった」「今まで知らなかった競技(種目)に興味を持つようになった」「パラスポーツを身近に感じるようになった」「街中で困っていそうな人に声をかけるようになった」について「非常にあてはまる」「あてはまる」への回答が多かった。

大会後に「障害のある人へのサポート方法やコミュニケーションスキルが身についた」という人の割合

パラリンピックでの活動経験が影響大

活動後に得られたことについての質問のうち、「障害のある人へのサポート方法やコミュニケーションスキルが身についた」という項目で、オリンピックよりも、パラリンピック、両大会の活動に関わった方が、平均が高かった。

東京2020大会以降の1年間のボランティア経験

半数以上がボランティア活動を継続

大会後のボランティア参加については、「現在も活動している」が約半数を占めた。東京2020大会以外活動していない方は26.3%であった。都市ボランティア経験者においてボランティア参加が盛んな状況であった。

調査概要

東京2020大会一年後ボランティア調査

調査対象:日本財団ボラセンが運営するサイト「ぼ活!」会員やメルマガ会員など

(東京 2020 大会でのボランティア活動経験者と、未経験者の両者が対象)

調査時期:2022年6月10日から6月26日まで

調査手法:Webアンケート 回答数:8,348人

※資料全文:https://www.volacen.jp/pdf/202207-tokyo2020-volunteer-survey.pdf