ボランティア調査報告

スポーツボランティア個人に関する活動調査2019

調査サマリー

日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)会員団体の登録者およびJSVNのスポーツボランティア養成プログラム受講者を対象に、スポーツボランティアの活動調査を実施し、笹川スポーツ財団が全国の18歳以上の男女を対象に実施した『スポーツライフ・データ2018』の調査結果と比較した。また、今後開催される国際的スポーツイベントへのボランティア応募状況についても調査し、スポーツボランティア活動への積極的な参加と、国際的スポーツイベントに対するボランティアへの高い参加意欲が明らかになった。

スポーツボランティアの実施状況

約7割が「過去1年間にスポーツボランティアを行った」と回答

過去 1 年間のスポーツボランティア実施状況についてたずねた。過去 1 年間にスポーツボランティア活動を「行った」者(スポーツボランティア実施者)は 69.7%、「以前に行ったことがあるが、過去1年間は行っていない」者(スポーツボランティア過去経験者)は10.9%、 「これまでに行ったことはない」者(スポーツボランティア未経験者)は 19.3%であった。
笹川スポーツ財団の『スポーツライフ・データ2018』調査結果と比較すると、スポーツボランティア実施者は6.7%であった。本調査結果におけるスポーツボランティアの実施率が非常に高い割合であることがわかった。

スポーツボランティアの活動内容

「【地域のスポーツイベント】大会・イベントの運営や世話」が最多

過去 1 年間にスポーツボランティア活動を「行った」者(スポーツボランティア実施者) と、「以前に行ったことがあるが、過去1年間は行っていない」者(スポーツボランティア 過去経験者)が、これまでに行ったことがある活動で最も高いのは、「【地域のスポーツイベント】大会・イベントの運営や世話」の 69.8%で、スポーツボランティア実施者が過去 1 年間に行った活動も「【地域のスポーツイベント】大会・イベントの運営や世話」が 66.9%で最も高かった。
過去 1 年間のスポーツボランティア活動の平均実施回数をみると、最も多いのは、「【日常的な活動】スポーツの指導」の 26.9 回で、以下、「【日常的な活動】団体・クラブの運営 や世話」(14.2 回)、「【日常的な活動】スポーツの審判」(11.1 回)となった。

2019年ラグビーワールドカップ日本大会のボランティア応募状況

約4割が「応募した」と回答

ラグビーワールドカップ2019日本大会のボランティアに「応募し当選した」(19.8%)、「応募したが落選した」(18.6%)で、全体の38.4%がラグビーワールドカップのボランティアに応募していた。「応募しなかった」61.6%のうち、23.5%は応募を検討したが、38.1%は検討もしていなかった。

東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティアへの応募状況

約6割が「応募した」と回答

2020年に開催される東京2020オリンピック・パラリンピックの「大会ボランティアに応募した」のは38.7%、「都市ボランティアに応募した」は7.4%、「大会ボランティアと都市ボランティア両方に応募した」は17.0%で、全体の63.1%が東京オリンピック・パラリンピックのボランティアに応募していた。「応募しなかった」36.9%のうち、20.8%は応募を検討した。

調査概要

スポーツボランティア個人に関する活動調査2019

調査対象:日本スポーツボランティアネットワーク スポボラ.net会員

調査時期:2019年2月26日〜3月17日

調査手法:インターネット調査

回答数:2,141

資料全文:https://www.volacen.jp/pdf/2019-sportsvolunteer-survey.pdf