日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(略称:VTC)は、日本財団ボランティアセンターの災害支援拠点として、茨城県つくば市に設置された国内最大級の民間災害支援施設です。
敷地内には、座学を行う研修棟をはじめ、実際の災害現場を再現した訓練フィールド、重機を保管する重機ステーションを備えています。
ここでは、重機の操縦技術や災害支援の専門的な知識・ノウハウを習得できる場であり、被災地の復旧を担う技術系災害ボランティアを育成しています。
また、災害発生時には、配備する重機や資機材を現地へ出動・貸与し、訓練を受けたボランティアとともに被災地での復旧活動を支援します。
1階には、座学やオリエンテーションなどを行う研修スペースを設けています。モニターや音響設備を備え、約40名が受講可能です。2階は執務エリアとなっています。
重機や車両を格納・整備する施設です。配備しているショベルカーの多くは機械質量3t以下で、発災時には配備するダンプカーに積載して迅速に出動することができます。
・ショベルカー × 9台
・ダンプカー × 4台
・クローラーカー × 2台
斜面や倒木など、実際の災害現場を模した地形や障害を用いて重機操縦やチェーンソー応用操作などをトレーニングできます。
災害で被災した家屋や屋根への対応を学ぶ、国内初の施設です。家屋や屋根の構造理解をはじめ、高所で使用する道具・資機材の扱い方、安全確保の方法、応急処置などを実践的に習得できます。
日本財団ボランティアセンターは、災害現場で役立つ知識やスキルを学ぶ災害ボランティア研修を実施しています。
プログラムの一覧は、下図のとおりです。
このうち、災害現場に近い環境でのトレーニングや、資機材を用いた実技演習として、中級編・上級編は原則としてVTCで開催します。
現在募集中の災害ボランティア研修の詳細や申し込み方法は、以下リンクのプラットフォームサイト「ぼ活!」でご確認ください。
https://vokatsu.jp/seminars/genre/disastervolunteer/
技術系災害ボランティアの普及・発展を目的として連絡協議会「日本財団災害ボランティアトレーニングセンターネットワーク(VTCネットワーク)」を設置し、日本財団ボランティアセンターが事務局を務め、団体間の相互の情報共有や連携協働を促進しています。
五十音順、2025年10月20日現在
〒300-2621 茨城県つくば市南原2番地